Heat Measures暑熱対策
レース中の健康管理(熱中症)についてのお願い
北海道マラソンは日本でも数少ない夏に開催されるマラソン大会ですので、熱中症のリスクが高いです。
軽度の熱中症は休息と水分補給で改善しますが、重症熱中症は命にかかわるため、体温を下げる急速冷却が必要になります。
そこで2022年大会より東京2020オリンピックのマラソン・競歩競技で使用したアイスバスを準備しています。意識障害を伴う重症熱中症は医師の判断で直腸温を測定し、必要に応じてアイスバスで冷却、その後に医療機関に搬送します。重症熱中症のサインの1つは意識が朦朧(もうろう)とすることです。レース中に「ボーっ」としてきた場合は無理をせずに休息するか、レースを中止して下さい。自分の周りにそういう人がいれば救護スタッフに声をかけて下さい。塩分摂取不足や水過剰摂取は低ナトリウム血症を生じるので、塩分も十分に摂取してください。コールドスプレーを持参・使用するのも1つの方法です。
主催者は暑熱対策として、2024年大会では2.0km地点付近に給水所を新設、9.5km地点付近にミストシャワーポイント、24.8km地点付近に放水ポイント、28.2km地点付近には水かぶりポイントを準備していますので、ぜひご利用ください(詳細は「参加のご案内(P7)」をご覧ください)。
北海道マラソン救護統括 上村 修二(札幌医科大学救急医学講座)