大会の歴史(第21回~第25回) | 【公式】北海道マラソン2024

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History

第21回 2007年(平成19年)9月9日

過去最高の5,197人がエントリー。初めて陸連登録者と未登録者を分けて開催。
男子は初マラソンのジュリアス・ギダヒ、女子は加納が優勝。

 過去最高の5,197人がエントリーした第21回大会は、初の試みとして日本陸連登録競技者と一般競技者で部門を分け、前者が従来の真駒内セキスイハイムスタジアム、後者が真駒内公園内からの分離スタート方式を採用し、実施した。

 例年の8月最終週開催から、大阪世界陸上と日程が重なったため9月9日の開催となったが、スタート時の気温は29度、湿度が58%という厳しい気象条件でのレースとなった。

 男子は前半、15km付近から下森直(安川電機)が飛び出してリードしたが、ペースが落ちた30kmすぎにケニア出身のジュリアス・ギタヒ(日清食品)が追いつき、35kmすぎにスパートをかけ後続を引き離し、2時間17分26秒でフィニッシュ。フルマラソン初挑戦で優勝を飾った。

 女子は、序盤からリードした加納由理(セカンドウィンドAC)に弘山晴美(資生堂)と小林雅代(ファイテン)がついていく展開となったが、加納が中間点すぎに2人を一気に引き離し、2時間30分43秒でフィニッシュ。2位の小林に約3分の差をつけて初優勝を飾った。

 新人賞は男子が23歳の中尾勇生(トヨタ紡織)、女子が19歳の重田明穂(旭化成)が選ばれ、「若手の登竜門」という本大会にふさわしい成績を収めた。

第22回 2008年(平成20年)8月31日

過去最高の5,316人がエントリーし、第12回世界陸上女子マラソンの代表選考会を兼ねて開催。
男子は高見澤、女子は初マラソンの佐伯が優勝。

 過去最高の5,316人がエントリーした第22回大会は、第12回世界陸上競技選手権大会の女子マラソン代表選手選考競技会を兼ねて開催。レースはスタート時の気温が27度、湿度77%という蒸し暑い厳しいコンディションの中行われ、男子は16km過ぎから飛び出したケニアのリチャード・マイヨを前年準優勝の高見澤勝(佐久長聖教員クラブ)が20km付近でとらえ、そのまま独走態勢で大会歴代3位の2時間12分10秒でフィニッシュした。箱根駅伝での力強い走りで「山の神」と呼ばれ、マラソン初挑戦だった今井正人(トヨタ自動車九州)は2時間18分34秒で10位に終わった。

 一方、女子は佐伯由香里(アルゼ)、新谷仁美(豊田自動織機)、アリス・チェランガト(ケニア)、挽地美香(天満屋)が序盤から先頭集団を形成してレースを展開。20km付近でチェランガトと挽地がペースダウンし、佐伯が第2折り返し手前で新谷を引き離してそのままフィニッシュした。初マラソン、初優勝で記録は2時間31分50秒。新人賞は男子が25歳で2位の中本健太郎(安川電機)、女子は19歳で優勝者の佐伯がW受賞した。

第23回 2009年(平成21年)8月30日

コースを一新し、制限時間も5時間に延長して開催。
参加人数も一気に3,000人増の8,309人に。

男子はダニエル・ジェンガが歴代2位のタイムで、女子は嶋原清子が大会新記録でそれぞれ初優勝。

 中島公園東側(豊水通)をスタートし、広大な敷地を誇る北海道大学や旧北海道庁赤れんが庁舎を通り、札幌の中心部にある大通公園(西8丁目)をフィニッシュとした新コースで行われた第23回大会は、47都道府県から過去最高の8,309人がエントリーした。

 スタート時の気温が21.2度、湿度65%という良好なコンディションの中、男子は10km過ぎからリードを奪ったダニエル・ジェンガ(ヤクルト)がマラソン初挑戦の山本亮(佐川急便)の猛追を振り切り、大会歴代2位の2時間12分3秒の好記録で優勝した。前回優勝の高見沢勝(佐久長聖教員クラブ)は4位だった。一方、女子は2007年世界選手権6位の嶋原清子(セカンドウィンドAC)が12km過ぎから独走態勢となり、2位以下に2分以上の大差をつけ、見事大会新記録となる2時間25分10秒で優勝した。また、新人賞は男子が山本、女子は全体で4位の谷奈美(アルゼ)が受賞した。1年半ぶりにレースに臨んだ2004年アテネ五輪7位の坂本直子は13位に終わった。制限時間の緩和とレース中の最高気温が23度以下という条件が相まって完走率は過去最高の92%を記録した。

第24回 2010年(平成22年)8月29日

エントリー数は過去最高の8,861人、
アジアを中心に国外の8つの国・地域からも参加。

厳しい気象条件の中、男子は初マラソンのサイラス・ジュイが歴代2位のタイムで、女子は1年7ヵ月ぶりにマラソン復帰した原裕美子が優勝。

 2009年大会と同じ北海道大学構内や旧北海道庁赤れんが庁舎を通るコースで行われた第24回大会は、第13回世界陸上女子マラソンの代表選考レースも兼ね、47都道府県、国外8ヵ国・地域から過去最高の8,861人がエントリーして行われた。スタート時の気温が27度、後半には30度を超えるという、過酷な気象条件のもと、男子はケニア勢が終始先頭グループを形成、35km過ぎで失速したメクボ・ジョブ・モグス(アイデム)を捉えた初マラソンのサイラス・ジュイ(日立電線)が大会歴代2位の2時間11分22秒で初優勝を飾った。2位はアルン・ジョロゲ・ブグア(小森コーポレーション)、3位にはモグスが入った。

 一方、女子は1年7ヵ月ぶりにマラソンレースに復帰した原裕美子(ユニバーサルエンターテインメント)が32km過ぎでスパート、2位以下に1分30秒の差をつけ2時間34分12秒でこちらも初優勝、常に先頭集団にいた宮内宏子(京セラ)と那須川瑞穂(ユニバーサルエンターテインメント)がそれぞれ2位、3位に入った。また、新人賞は男子が優勝したジュイ、女子は8位に入った岡本美鈴(北國銀行)が受賞した。完走率は気温上昇が影響し、全体で72%、一般参加者では67%に留まった。

第25回 2011年(平成23年)8月28日

国内有数の夏マラソンに過去最高の9,672人がエントリー。

男子はアルン・ジョロゲ、女子は森本友が制し、ともに初優勝を飾った。

 47都道府県から9,646人、国外からは姉妹提携を結んだソウル国際マラソンの招待選手2名を含む26人がエントリー。過去最多の8,650人が当日のスタートラインに立ち、厳しい気象コンディションの中、6,838人が完走した。

 レースは、男子がアルン・ジョロゲ(小森コーポレーション)が2時間14分10秒で、女子は森本友(天満屋)が、2時間33分45秒でともに初優勝。

 男子2位は小林誠治(三菱重工長崎)、3位は高田千春(JR東日本)。39kmすぎでジョロゲが抜けだし、そのまま逃げ切った。女子2位は嶋原清子(セカンドウィンドAC)で、3位は渋井陽子(三井住友海上)。40km手前で先行した吉田香織(アミノバイタルAC)を森本がとらえ、逆転で優勝した。

 本大会は東日本大震災の復興支援の取り組みとして、約2万個のバッヂをランナーやスタッフが身につけ被災地に向けてメッセージを発信。さらに会場ではチャリティー募金を行い、1,527,421円を寄付した。

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